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2010年10月25日 (月)

30-乗組員補佐。

「いまわたしたちがいるこのキャビンは、明日からはみんなの教室になるので授業が始まったらまずここに集合すること」
と、カケローニ先生がこどもたちに伝えました。

30 「ところで、君たちはオデッセイの乗客であると同時に、実はクルー(乗組員)としての役割もあるんだ」
と、カケローニ先生はこどもたちを見渡しました。

「えっ、ぼくたちが乗組員?」
「つまりわたしも君たちも、船の上では乗組員としての仕事もせにゃいかん、というわけだな」
「やったーっ!
先生、ぼくたちも飛行船を動かせるんですね」

意外な説明にこどもたちは驚きましたが、みんな目をきらきらさせています。

「広い意味ではそうだな。
正確には、動かすための手伝いをしながら、知識と技術を学ぶんだ。
普通の勉強だけじゃなく、大人たちと仕事をしながら、生きるための知恵を身につける。
入学式のときに校長先生がおっしゃていたことをもう一度思い出してほしい。
この学校でいちばん大事にしていることだからな」

「みんな嫌がるかと思ったけど、好奇心のかたまりですな」
船長のほうが、こどもたちの反応に驚いているようすでした。

「さて、いまから船長にオデッセイの中を案内してもらえるぞ」
カケローニ先生がふたたびこどもたちに声をかけました。

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