20-テスト飛行。
飛行に先立ちクルミスキー市長や、胸に飾りをつけた何とかという数人の人たちがあいさつをしています。
これはどこでも見られる風景で、また、話がちょっと長め、というところも共通しているようです。
あいさつの後、飛行船オデッセイの船長(キャプテン)が紹介されることになっています。
みんなの関心はそちらにあるようなので、あいさつの内容は省略することにしましょう。
「ではご紹介します。
ピット船長、どうぞ!」
・・・姿が見えません。
どこにいってしまったのでしょう?
「遅刻か?こんな大事なときに」
こどもたちもきょろきょろしています。
市長も心配そうにあたりを見回しています。
でもヒーゲル先生とカケローニ先生はなぜかニヤニヤしています。
と、そのときカケローニ先生が
「おや?あれはなんだ?」
と、飛行船のてっぺんを指さしました。
そしてヒーゲル先生に
「ちょっとわざとらしくありませんでしたか?」
と、小声でたずねました。
「なに、かまわんよ。ごらん、こどもたちを」
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